古いお札は今も使える
日本銀行によると、1885年以降に発行されたお札は56種類あり、そのうち25種類が現在も有効です。一度発行されたお札は、法律に基づく特別な措置がとられない限り、使えなくなることはありません。
使えなくなったお札は、過去の3回の特別な措置(1927年、1946年の新円切り替え、1953年の小額通貨の整理)で通用力を失った31種類です。
どこで交換できる?
| 交換先 | 内容 |
|---|---|
| 日本銀行の本店・支店 | 発行が終わって流通しにくくなったお札を、現在のお札と引き換えられる。両替や新札への単純な交換は行っていない |
| 民間の銀行 | 窓口や両替機で新紙幣への両替ができるが、手数料がかかる銀行がある(下の「手数料」を参照) |
| ゆうちょ銀行・郵便局 | 両替業務はない。窓口の払戻しなどでは、おつりの金種に新紙幣を指定できる |
| お店 | 有効なお札なので、そのまま使える |
銀行で交換するときの手数料(2026年11月時点)
近年、旧札や記念硬貨の取り扱いに手数料を設ける銀行が出てきました。
- 三菱UFJ銀行:2025年4月28日から「旧券・旧貨」「記念貨幣」の取扱手数料を新設し、税込770円(100枚まで)、以降100枚ごとに770円が加算されます。三菱UFJ銀行の解説コラムでは、対象は現在発行されていないが有効な紙幣のうち、昭和59年(1984年)以降に発行された紙幣を除いたものとされています。
- みずほ銀行:同じ名称の手数料を新設するお知らせを出しています。金額・対象は、みずほ銀行の公式のお知らせで確認してください。
- ゆうちょ銀行・郵便局:両替業務は行っていません。窓口の払戻しなどで新紙幣を指定でき、旧紙幣の一万円札を除き、合計50枚を超えると金種指定の料金が必要とされています。
手数料の有無・金額・対象は銀行ごとに違い、変わることもあります。持ち込む前に、利用する銀行の最新の案内で確認してください。
手数料と額面の関係の例:三菱UFJ銀行の手数料(770円)を例にすると、額面1,000円のお札を1枚だけ交換すると手数料が額面の7割以上になります。少ない枚数を、手数料を払って交換するのは割に合わないことがあります。有効なお札は、お店でそのまま使えます。
交換する前に確かめたいこと
額面どおりに交換すると、それ以上の価値はつきません。次のどれかに当てはまる場合は、交換する前に品名ごとのページで判定を確認してください。
- 未使用で、シワや折れ目がない
- 記番号がゾロ目・連番・キリ番になっている
- 記番号のアルファベットが1桁(発行初期のもの)
- 印刷や裁断にズレがある
当てはまらない一般的な状態のお札は、多くが額面程度です。その場合は、交換や使用がいちばん手間のかからない方法です。
発行が終わった主なお札
日本銀行の公開情報によると、発行は終わっていても今も有効な主なお札は次のとおりです。
| 額面 | 肖像 | 発行開始 | 発行停止 |
|---|---|---|---|
| 一万円 | 聖徳太子 | 1958年12月 | 1986年1月 |
| 一万円 | 福沢諭吉(1984年発行) | 1984年11月 | 2007年4月 |
| 五千円 | 聖徳太子 | 1957年10月 | 1986年1月 |
| 五千円 | 新渡戸稲造 | 1984年11月 | 2007年4月 |
| 千円 | 聖徳太子 | 1950年1月 | 1965年1月 |
| 千円 | 伊藤博文 | 1963年11月 | 1986年1月 |
| 千円 | 夏目漱石 | 1984年11月 | 2007年4月 |
| 五百円 | 岩倉具視 | 1951年4月/1969年11月 | 1971年1月/1994年4月 |
| 百円 | 板垣退助 | 1953年12月 | 1974年8月 |
| 百円 | 聖徳太子 | 1946年2月 | 1956年6月 |
それぞれの価値の目安は、表の品名から各ページで確認できます。
交換までの流れ
- 有効なお札かどうかを確かめる:上の表や、日本銀行の「発行を停止したが有効な銀行券」のページで確認します。
- 価値が上がる条件に当てはまらないか確かめる:未使用・珍しい番号・エラーがないかを見ます。当てはまる場合は、交換する前に専門家の査定を検討します。
- 交換先を選ぶ:日本銀行の本店・支店で引き換えられます。普段使っている銀行で預け入れたり両替したりできるかは、事前に窓口へ問い合わせると確実です。
- そのまま使う:有効なお札なので、お店で使うこともできます。ただし見慣れないお札は、お店によっては確認に時間がかかることがあります。
破れたり汚れたりしたお札は?
破れや焼け焦げなどで傷んだお札も、日本銀行の本店・支店で引き換えを受けられます。来店前にホームページか電話での予約が必要で、郵送での申し込みは受け付けていません。
| 残っている面積(表・裏両面があること) | 引き換え額 |
|---|---|
| 3分の2以上 | 全額 |
| 5分の2以上3分の2未満 | 半額 |
| 5分の2未満 | 引き換え不可 |
テープで貼り合わせたり、自分で汚れを落とそうとしたりせず、そのままの状態で相談するのが安全です。
よくある疑問
Q. 聖徳太子の一万円札は高く売れる? 一般的な使用済みの状態では、多くが額面程度です。未使用品や記番号が珍しいものは、額面を上回る価格で取引されることがあります。
Q. 旧札を交換するのに手数料はかかる? 銀行によってはかかります。三菱UFJ銀行は2025年4月28日から、100枚まで税込770円(以降100枚ごとに770円加算)の取扱手数料を設けています。日本銀行の窓口での引き換え条件は、日本銀行の公式情報で確認してください。
Q. 家族の遺品から大量に出てきた 量が多い場合は、価値がありそうなものだけを先に分けておくと、交換・査定の手間が減ります。品名が分からない場合は、当サイトの「かんたん判定」も使えます。