記念硬貨は、そのまま使えるお金です
財務省によると、過去に発行された記念貨幣も「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」で貨幣と定められているため、すべて通常の貨幣と同じように使えます。日本銀行も、記念貨幣は通常の貨幣と同様に使えるとしています。
ただし、記念貨幣はいろいろな素材や大きさで作られているため、自動販売機などでは使えないことがあります。その場合は、銀行などの金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えるよう、財務省は案内しています。
つまり、記念硬貨は「両替しないと使えない」わけではありません。窓口で交換する前に、お店のレジで使う方法もあります。
銀行で交換するときの手数料(2026年11月時点)
近年、旧券(古いお札)・旧貨・記念貨の取り扱いに手数料を設ける銀行が出てきました。
- 三菱UFJ銀行:2025年4月28日から「旧券・旧貨」「記念貨幣」の取扱手数料を新設。税込770円(100枚まで)、以降100枚ごとに770円が加算されます。
- みずほ銀行:同じ名称の手数料を新設するお知らせを出しています。金額・対象は公式のお知らせで確認してください。
手数料の有無、金額、対象になる硬貨は、銀行や信用金庫によって違い、変わることもあります。持ち込む前に、利用する金融機関の最新の案内を確認するのが確実です。
手数料は、枚数が少ないほど重くなります
三菱UFJ銀行の手数料(税込770円)を例にすると、次のようになります。
| 交換する硬貨 | 額面の合計 | 手数料(770円)の割合 |
|---|---|---|
| 500円硬貨 10枚 | 5,000円 | 約15% |
| 500円硬貨 100枚 | 50,000円 | 約1.5% |
| 100円硬貨 5枚 | 500円 | 手数料のほうが高い |
少ない枚数をわざわざ窓口で交換すると、手数料のほうが割に合わないことがあります。
交換する前に確かめること
手数料を払って額面どおりに交換してしまうと、額面以上の価値があった場合に取り戻せません。次の順に確かめてみてください。
ファイナンシャルフィールド(Yahoo!ニュース、2026年5月15日配信)は、額面を大きく超える価値の記念硬貨は多くないとしています。理由は、発行枚数が多く入手しやすいためです。一方で、次の条件に当てはまると、プレミアが付くことがあるとしています。
- 発行枚数が少なく、希少である
- 人気のあるテーマの硬貨である
- 状態がよく、箱や解説書などがそろっている
- 金や銀などの高価な素材が使われている
この条件をもとに、次の順で確かめます。
- 種類を確かめる:金貨・銀貨・白銅貨・500円硬貨など、素材と額面を見ます。財務省の「記念貨幣一覧」で、発行された年と種類を探せます。
- 状態と付属品を確かめる:専用のケースや箱、解説書などがそろっているかを見ます。
- 素材を確かめる:金や銀が使われているものは、上の条件に当てはまります。相場は日々変わるため、数字は専門業者の査定で確認してください。
- どれにも当てはまらないとき:額面を大きく超える可能性は高くありません。使う・預けるのが、いちばん手間がかかりません。
「購入価格」では使えません
造幣局の「貨幣Q&A」によると、プレミアム貨幣(造幣局が、製造費用と額面を下回らない範囲の価格で販売する記念貨幣)は、購入価格では使えず、使うときは額面での使用になります。購入時の価格と額面は違うので、「いくらで買ったか」を目安に価値を考えないようにしましょう。
どの方法を選ぶ?
| 状況 | おすすめの方法 |
|---|---|
| 数枚〜数十枚で、上の条件に当てはまらない | お店で使う。使えない場合は、手数料の有無を窓口で確かめる |
| 数百枚あって、価値の判断がつかない | 銀行の手数料を確認し、先に専門業者の無料査定で価値を確かめる |
| 金貨・銀貨・ケース付きの未使用品 | 交換せず、専門業者の無料査定を受けてから決める |
| 破れたり傷んだりしている | 自分で磨かず、そのままの状態で相談する |
よくある疑問
Q. 記念硬貨を預けると、全部手数料がかかりますか? 銀行によって違います。手数料を設けている銀行もあれば、設けていない銀行もあります。対象になる硬貨も異なるため、預ける前に窓口やホームページで確認してください。
Q. 自動販売機で使えなかった記念硬貨はどうなりますか? 財務省の案内では、銀行などの金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えられます。手数料の有無は、金融機関に確認してください。
Q. 古い記念硬貨と新しい記念硬貨で、扱いは違いますか? 貨幣として使える点は、過去に発行されたものも同じです。ただし、価値は種類や状態で大きく違います。迷うときは、種類ごとの判定ページや「かんたん判定」で確かめられます。